AGA(男性型脱毛症)とは?仕組みや特徴、治療方法について解説

AGA

薄毛に悩み、治療法などを検索するにあたって「AGA」という単語を目にすることは非常に多いと思います。

AGAは近年ではいろいろなクリニックがテレビCMなどを放映していたりするので、「文字列だけは見たことがある」という方も多いかもしれませんが、どのような仕組みで髪の毛が抜ける、どのような症状なのかについてはなかなか知らないという方も多いかもしれません。

AGAは簡単に言ってしまえば男性特有の進行性の脱毛症ですが、今回はAGAについて詳しく仕組みや特徴・治療方法などについて知り、一緒に対策を施せるようにしていきましょう。

AGAとは?

この記事をご覧になっている方は、AGAとは男性特有の進行性の脱毛症ということは何となくわかっている方が多いかもしれません。

しかし、その仕組みについてはなかなかご存知でないのでは、と思います。

AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略で男性脱毛症です。

AGAの厄介なところは「進行性」ということであり、治療法こそをしっかりと確立されているものの、対策を施さない限りずっと薄毛がひたすら進行していくばかりであることです。

まして完治するものでもないので、非常に厄介です。

進行を防ぐ治療と発毛を促す治療を両方を並行して行っていかなければいけないので大変ですが、対策方法はありますし、発毛を実感している方も多いのでしっかりと対策をすれば問題ありません。

AGAが発症する仕組み・原因について

AGAが発症する仕組みは基本的にTGF-βという脱毛因子が原因なのですが、詳しく確認していきましょう。

TGF-βという脱毛因子が原因

DHT(ジヒドロテストステロン)という物質が薄毛を引き起こしています。

髪の毛にはヘアサイクルというものがあり、成長期・休止期・退行期の3つに分かれるのですが、この成長期に髪の毛が成長し、発毛をします。

しかし「男性ホルモンレセプター」と呼ばれる受容体と「DHT」が結合することで、「TGF-β」という脱毛因子を生成します。TGF-βが生成されることで、髪の毛が成長期から退行期へ移行してしまいます。

つまり本来ならば髪の毛が生える期間があるにも関わらず、それがほとんどなくなってしまい、髪の毛の成長が止まる期間、もしく抜はけるのをただ待つだけの期間が長くなることでAGAが進行するのです。

還元酵素とテストステロンが結合することでAGAは進行する

では、このDHT(ジヒドロテストステロン)という物質そのものが発生しないようにしなければならないのですが、そのジヒドロテストステロンが発生する原因は還元酵素が関係してきます。

ジヒドロテストステロンは男性ホルモンとして有名な「テストステロン」と「5α還元酵素」が結合することによって発生します。

5α還元酵素にはⅠ型とⅡ型が存在するのですが、どちらもテストステロンと結びつくにことによりジヒドロテストステロンを発生させます。

よく「筋トレをするとハゲる」という言葉を聞くという話を聞いたことがあるかもしれませんが、これはあながち嘘であるとも言いがたいのです。

筋トレをするとテストステロンが活発になるので、この5α還元酵素結合を抑制するための薬、つまりAGA治療薬を飲んでいないと、活発になったテストステロンと5α還元酵素結合がより結合しAGAを進行させるということも考えられるのです。

AGAの薄毛が気になっている方が、激しい筋トレを習慣的に行うことで薄毛が進行するという可能性も否めません。

しかし、もちろんAGA治療薬を用いて5α還元酵素結合を抑制することができれば、テストステロンが出たとしても結合する物質がありませんので、ジヒドロテストステロンが発生することはありません。

AGAの発症タイミングについて

日本人男性の発症頻度は全年齢平均で約30%と報2764 ● 日皮会誌:127(13),2763-2777,2017(平成29)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン作成委員会告されている8).この発症頻度は現在もほぼ同程度であり,20代で約10%,30代で20%,40代で30%,50代以降で40数%と年齢とともに高くなる)

引用:日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」より

日本皮膚科学会のガイドラインでも公表されている、AGAの年代別発症率のデータを表に直してみると下記のようになっています。

年代別AGA発症率
20代約10%
30代20%
40代30%
50代以降40数 %

年齢とともに発症している比率は高いとされていますが、20代で約10%、30代で20%、40代で30%、50代以降で40数%と年齢とともに高くなっている印象です。

とはいえ、表を見ての通り「年齢が若いから大丈夫」という話でもありません。10代の方でもAGAが発症する可能性は十分にあるのです。

AGAクリニックはほとんどの場合、成人していない方の治療、または18歳以下の方の治療を実施していない場合がほとんどですが、クリニックフォアのように15歳以上であればAGA治療の薬の処方受けることができるというクリニックもあります。

もし、この記事をご覧になっている方で18歳以下の方がいらっしゃれば、クリニックフォアなど10代でも治療が受けられるAGAクリニックを利用するようにしましょう。

未成年の方でもAGA治療薬は使っていただくことが可能です。クリニックフォアでは、未成年の方でも15歳以上であればオンライン診療、お薬の処方は可能です。ただし、15歳以上18歳未満の方は、保護者様の同席あるいは、保護者様に電話確認をさせていただいております。

引用:クリニックフォア「AGA(薄毛)に悩む高校生が増えているって本当?若ハゲについて医師が解説します。」より

AGAを発症している方の毛髪の特徴

AGAを発症している場合、多くの方がおでこや頭頂部などが薄くなってきたという実感を持っているでしょう。

可能な限りAGAは早く見分けたいものです。

「少しだけ薄くなってきた」という段階ではAGAという保証もありませんし、何よりご自身の気のせいの可能性もあるからです。

そこでAGAの特徴についても簡単に確認しましょう。

抜け毛が多い、細い毛も抜ける

まず抜け毛が目に見えて増えます。

人間はたとえAGAが発症していない、健康な状態でも1日100本前後髪の毛が抜けます。これが1日200本や300本も抜けるとなってくると、AGAの可能性が高まります。

特に排水溝には髪の毛がたまりやすいので、どれくらいの周期で今まで排水溝の髪の毛を掃除していたかなどを計算してみるのも、自分がAGAかどうかを見極める一つの方法です。

毛が細い、コシが無い

毛が細くなるというのもAGAの症状のひとつです。

ジヒドロテストステロンが発生することで成長期が短くなり、髪の成長が妨げられるので弱々しい細い毛が増えてしまうのです。

また、もしAGAではなかったとしても、髪の毛が細くなっている場合は頭皮への栄養の供給が低下している場合もありますし、髪の毛が細いと薄く見えてしまうので、しっかりと髪の毛の成長に必要なたんぱく質や亜鉛を摂取できているかなども見直してみましょう。

頭皮が脂っこい、べったりしている

頭皮が脂っぽくなったり、べったりしている場合でもAGAの可能性があります。

栄養がきちんと行き渡っていなかったり、適切な栄養が供給できていない場合、頭皮が脂っぽくなったり、べったりすることもあります。

AGAとは直接関係ありませんが、頭皮が油で詰まってしまうと栄養が適切に行き渡らず血行も悪くなってしまうので、薄毛につながりやすいです。

頭皮を清潔に保つだけでAGAが改善される訳ではありませんが、頭皮の環境を整えることは決してAGA治療においてマイナスなことではありませんので、頭皮の脂が気になる方は治療の際にそちらの改善方法について医師に相談してみるのも良いかもしれません。

AGAの治療方法を解説

AGAの原因や特徴などが分かってきたところで、ここからはAGAの治療方法についても一緒に確認していきましょう。

AGAは確かに厄介な病気ですが、対処法はしっかりと確立されているので、適切に理解し、治療していきましょう。

1.投薬による継続治療が基本

AGA治療は投薬による継続治療が基本となっています。

男性型脱毛症に対してはフィナステリド内服・デュタステリド内服・ミノキシジルの外用などは効果が認められた治療法(※)であり、しっかりと確立されているので、継続すればAGAが改善する可能性は非常に高いです。

昔から男性の薄毛は治療法がなかなかないと嘆かれてきましたが、実は治療法はしっかりとあるのです。

民間療法のように頭皮マッサージを行ったり、ミネラルや亜鉛を積極的に摂取したりなどは決して頭皮にとって悪いとは言いませんが、それよりも根本的な治療方法として、効果が研究によって認められている投薬治療がおすすめです。

2.完治という概念がないため、継続し続ける必要がある

しかし先ほども簡単にご説明したように、残念ながらAGAは進行性の薄毛症状なので「完治」という概念がありません。いくら髪の毛がしっかりと生えてフサフサになったとしても、治療を完璧に止めてしまうということはあまりおすすめできません。

そこで髪の毛が生え揃い、これ以上生やす必要がないと感じた、もしくは医師にそう診断された場合は、発毛を促す治療薬のみを減薬したり、中止したりすることをおすすめします。

基本的にAGA治療はフィナステリド・デュタステリドといったAGAの進行を抑制するための薬を利用しつつ、ミノキシジルの外用を用いて発毛を促進していくという「AGAを防ぎつつ、発毛を促進する」という治療方法が一般的です。

そこである程度髪の毛が生え揃ってしまって、これ以上増やす必要がない場合はミノキシジルの利用のみを減らす、もしくは中断し、AGAの進行を防ぐためにフィナステリドやデュタステリドをそのままの量、または多少減らして継続するということをおすすめします。

3.自毛植毛による治療について

AGAの治療方法には自毛植毛というものも存在します。これはその名の通り、自らの髪の毛を植毛するというものであり、近年では自毛専門のクリニックも存在するほど市民権を得ている治療方法です。

自毛植毛の良いところは、自らの薄毛が気にならない部分、多くの方は横の部分や後頭部部分から細胞ごと髪の毛を移植するので、「AGAの影響を受けていない髪の毛を植えることができる」という点です。

ヘアサイクルが正常な髪の毛を植え替えることにより、髪の毛が定着した後もしっかりと生え変わる髪の毛にすることができるのです。つまり、根本的に治療できる可能性があります。

通常の植毛の場合は人口の髪の毛を植えるだけなので、それが抜けてしまったり肌に合わなかったらあまり意味がないのですが、自毛植毛の場合は自身の髪の毛を使うため、高確率で拒否反応が起こらず、しっかりと定着し生え変わり続けるので長い目で見て効果的なのです。

まとめ

今回はAGAの仕組みや特徴、治療方法について解説してきました。

残念ながらAGAは進行性であり、完治という概念は存在しません。

しかし、治療方法は確立されており、しっかりと信頼できるクリニックのもとで治療を行うことで多くの場合は薄毛は改善されます。

本記事を参考に、ぜひ薄毛にお悩みの方は治療を受けてみてください。