「20代でもAGAになるの？」「もし発症したら治るの？治療や対処法は？」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか？
そこで、本記事では20代がAGAを発症するメカニズムや発症率、治療の流れなどを徹底解説していきます。
AGAの知識を身に付けて、正しい治療や対処を行えるようにしましょう。
20代でAGAを発症するメカニズムを解説
結論から言うと、20代でもAGAは発症します。メカニズムとしては上記の通りです。
順を追って詳しく解説していきます。
①男性ホルモンの「テストステロン」がジヒドロテストステロンに変化する
AGAの原因は一つではありませんが、その中でも特に明らかな原因として挙げられているものが「ジヒドロテストステロン」です。
ジヒドロテストステロンは、もともとは男性ホルモンの「テストステロン」から作られるもので、胎児期における男性の外性器の発達や思春期における声変わりの発現などの重要な役割を持っています。
ですが、反面ジヒドロテストステロンはニキビや前立腺肥大、そしてAGAなどの症状も引き起こしてしまいます。
つまり、ジヒドロテストステロンは男性にとってはなくてはならないのですが、時としてマイナスな面も出てくるものとして考えておきましょう。
②抜け毛を引き起こす物質「TGF-β」が増える
では、なぜジヒドロテストステロンが、AGAを発症させてしまうのでしょうか。
それは、ジヒドロテストステロンが抜け毛を引き起こす物質「TGF-β」を増やしてしまうからです。
「TGF-β」は人間の恒常性を保つ、つまり体を一定の状態に保つのに必要な因子でもあり、ジヒドロテストステロンと同じようになくてはならないものです。
がん細胞を抑制する作用もあるので「TGF-β」はマイナスな面ばかりを持っているわけではないことは理解しておきましょう。
③増えた「TGF-β」が抜け毛を誘発するように働きかける
「TGF-β」は恒常性を保ったり、がん細胞を抑制したりと、人間の体にはなくてはならないものですが、増えすぎるとヘアサイクルに悪影響を及ぼします。
簡単に言えば、人間の髪の毛は数年成長した後に脱毛しその後また成長する、というサイクルを繰り返しています。
本来はこの成長する期間が長いために、脱毛をしたとしてもほかの髪の毛のおかげで薄毛となることはありません。
ですが、「TGF-β」が増えてしまうと、この成長する期間が短くなってしまい数ヶ月～1年程度で脱毛をするようになります。
つまり、成長→脱毛のサイクルの成長部分だけが短くなり、脱毛している期間が目立つようになります。
これがAGAが発症するメカニズムです。
20代で発症したAGAは治療で治すことができる？
結論から言うと、20代で発症したAGAは治療できます。
10代だと使えない薬もあるのですが、20代であれば問題なく使用できるため、前向きに考えましょう。
ただし、AGAは完治が難しいと言われています。AGAは進行性で、かつ原因となるメカニズムをのものを止める手段が現状ではないとされているためです。そのため、継続的に対処療法をしていくことが大事です。
またAGAは遺伝しやすいともいわれているため、もし家系的にAGAになりやすいと考えられる場合は、早めに対処を始めておきましょう。
対策方法については後ほど詳しく解説していますので、ぜひとも参考にしてください。
20代でAGAに悩む人の割合は？年代別の発症率を解説
| 年代 | 発症する割合 |
|---|---|
| 20代 | 約10% |
| 30代 | 20% |
| 40代 | 30% |
| 50代以降 | 40数% |
年代別にAGAの発症率をまとめると上記の通りです。
日本皮膚科学会ガイドラインによると、日本人男性の発症頻度は全年齢平均で約30%としています。
そして、20代のAGA発症率は約10%と単純計算で10人に1人はAGAを発症しているとのことです。つまり、20代でも10人に1人はAGAに悩んでいるといえます。
決して珍しいわけではないので20代でも「もしかしたらAGAかもしれない」「最近抜け毛が増えてきた」と感じたらAGAを疑って、対策をし始めましょう。
また、日本皮膚科学会ガイドラインでも「男性型脱毛症の診断は比較的容易」とされているため、不安な場合はクリニックへ受信することもおすすめします。
AGAを発症した場合の対策方法を解説
AGAを発症した場合の対策方法としては主に上記の3つです。
前述したように、AGAの完治は難しいですが、しっかりと対策をすることで薄毛の予防、そして発毛も十分期待できます。
一つ一つ詳しく見ていきましょう。
①生活習慣を改める
まずは生活習慣を改めましょう。
生活習慣の悪さがAGAを進行させると言えるわけではありませんが、偏った食事、少ない睡眠時間、過度な飲酒や喫煙が薄毛の要因になっていることは十分考えられます。
例えば、毛髪はもともとたんぱく質の一つなので、たんぱく質をしっかりと摂ることは大事になりますし、ビタミンも毛髪を健康にさせるためにも重要です。
睡眠時間が少ないと、血行が悪くなって頭皮環境の悪化が懸念されますし、喫煙も毛細血管の収縮によって血流が悪くなり、結果として頭皮環境の悪化につながります。
このように、生活習慣の悪さは結果として薄毛の要因になってしまうことが多いため、生活習慣を改めることは非常に重要です。
いきなり生活を改善させるのも難しいかと思いますので、一つ一つできることから始めていきましょう。
②ストレスケアをする
因果関係が明確になっているわけではありませんが、ストレスも薄毛を進行させてしまう可能性は十分考えられます。
ストレスが多いと交感神経が刺激され、血流が悪くなったり、睡眠の質が下がったり、入眠までに時間がかかったりして、睡眠不足にもつながります。
つまり、前述したような生活習慣の乱れにもつながってしまい、結果として薄毛にもなりかねません。
日ごろからストレスのケアをして、ストレスをため込まない、自分なりのストレス発散法を見つけるなど、対策をしましょう。
また、知らず知らずのうちにストレスをため込んでしまうこともあるので、ストレスチェックをするのも一つの手です。
③AGAクリニックを受診する
最もおすすめの対策としてはAGAクリニックを受信することです。
薄毛治療を専門にしたAGAクリニックを受診することで、薄毛の原因や治療方法などを提案してもらえます。
結局AGAは自分だけの力ではどうしようもない場合が多いので、その道のプロに聞くのが一番です。
近年ではオンライン診療も解禁されており、通院しなくてもいいクリニックも多くあります。
初診から完全にオンライン対応の場合もあるので「お店に入るのは恥ずかしいし人に見られたくない」「このご時世で接触は避けたい」という方でも安心です。
AGAに悩んでいるならAGAクリニックの受診がおすすめ
前述したように、AGAに悩んでいるなら早期にAGAクリニックへの受診をおすすめします。
AGAは年齢が上がるにつれて発症率があがるため、20代ではまだ心配ないと思われがちですが、前述したように20代でも発症率は約10%と決して低くはありません。
そもそも薄毛になる原因もAGAだけではないので、原因をはっきりさせるためにも、薄毛になってきたと感じたのであれば受信するに越したことはありません。
また、現在は症状が少なかったとしても、薄毛は徐々に進行していきます。そのため、早めにクリニックへ行って対処をしておけば今後の進行を抑えることにもつながります。
無料カウンセリングを行っているクリニックも多いので、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
20代でAGA治療をする際の具体的な流れを解説
20代でAGA治療をする流れとしては上記の通りです。
初回カウンセリングを受けて、抜け毛や薄毛、悩みなどを相談してから、本格的な治療に進むのが一般的です。
それぞれの流れを詳しく解説していきますね。
①AGAクリニックの初回カウンセリングを予約する
AGAクリニックは頭皮の状態を確認するためにも、初回カウンセリングを行うことがほとんどです。
そのため、まずはAGAクリニックの初回カウンセリングの予約をしましょう。
前述したように、AGAクリニックによってはオンライン診療をしている場合もあり、初回カウンセリングからオンラインで受けられる場合も少なくありません。
予約時にオンラインで行うのか、来院して行うのか決められるので、そのクリニックの予約方法に合わせて、進めていきましょう。
また、通院する予定なら近くのクリニックの通いやすさをチェックしておくことも大事です。
今後継続的に通院していくことになるので、できるだけ近くにクリニックがあるところが望ましいです。
②予約日になったら通院、オンライン診療などで初回カウンセリングを受ける
予約日になったらクリニックに来院、もしくはオンライン診療で初回カウンセリングを受けましょう。
初回カウンセリングでは、頭皮の状態を確認したり、必要な治療法を聞いたりします。
治療のプランはクリニックにもよりますが、主に「予防」と「発毛」に分かれています。
20代はAGAがそこまで進行していない場合が多いので、抜け毛予防に有効な「フィナステリド」「デュタステリド」などの成分の投薬で予防をしていくことが多いです。
もしAGAが進行して抜け毛がひどい場合は、発毛効果が確認されている「ミノキシジル」を使うことが多いです。
③治療プランに納得できたらAGA治療を開始する
初回カウンセリングを受けて、治療プランに納得できたらAGA治療を開始していきます。
カウンセリングに行ったからと言って、必ずしも治療を始める必要はなく、治療費や内容に不安がある場合は、断っても問題はありません。
帰ってから治療をするかどうか検討をすることも可能です。AGA治療は長期にわたるので慎重に決めましょう。
治療は医師による診察や薬の処方などが主で、経過を観察しながら今後の治療方針などを決めていきます。
治療に関してはクリニックの方針に大きく左右されるので、初回カウンセリングの際によく確認しておきましょう。
20代でAGA治療をする際に注意したい3つのポイント
最後に20代がAGA治療をする際に注意しておきたい3つのポイントを紹介していきます。
それぞれのポイントを理解しておかないと、今後金銭面や治療の面で後悔をしてしまう場合があります。
一つ一つ詳しく見ていきましょう。
①AGAは進行性なので完治しない
繰り返しになりますが、AGAは進行性なので完治はしないということを覚えておきましょう。
つまり、AGAは抜け毛を減らすか、髪を増やすというのが主な対処法となります。AGA自体を止めることはできません。
そのため、一度治療をやめてしまうと、抜け毛が増えて髪を増やす手段もなくなるため、また薄毛になってしまいます。
髪を維持するためには継続的な治療が必要だということを理解しておきましょう。
②AGA治療の費用が継続して掛かる
継続的な治療が必要ということは、費用も今後継続してかかることになります。
AGAは完治しないということを考えると、今後の人生において薄毛から逃れるためには、一生治療を継続していかなければいけません。
もちろん若いうちだけ薄毛から逃れたいのであれば、30代や40代で治療を中止するという手もありますが、どちらにせよ長期的な出費は覚悟する必要があります。
AGA治療の費用としては月額3,000円～30,000円と幅広く、治療内容に大きく変化します。本格的に治療をするなら、年間だと30万円近く、10年間継続することになると300万円近くの出費となります。
今後続けていく治療内容と期間・費用を考えて、本当に利用するべきなのか今一度考えておきましょう。
③薄毛の原因がAGAではない可能性がある
そもそもとして薄毛の原因がAGAではない可能性も十分考えられます。
AGA以外に考えられる薄毛の原因としては「円形脱毛症」「脂漏性脱毛症」などが挙げられます。
原因が違うと治療の内容も変化するため、AGAの治療をしても薄毛は防げません。
初回カウンセリングによって薄毛の原因を突き止めてくれる場合もありますが、治療方法・費用は大きく変わるので留意しておきましょう。
まとめ
- 20代でもAGAは約10%の人が発症している
- 薄毛に悩んでいるならクリニックへの受診がおすすめ
- 治療は長期に継続するため費用面に注意
20代でもAGAは約10%の人が発症しているため、薄毛に悩んでいる場合はクリニックで初回カウンセリングを受けて、治療を検討してみましょう。
現在はオンラインでも診療できるので、人目が気になる方でも安心ですよ。
ただしAGAは完治はできず、継続的に抜け毛を減らして髪を増やすという治療を続けなければ、再度薄毛になってしまします。
そのため、費用も長期にわたってかかってくる点には留意しておきましょう。
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