AGA治療の初期に発生する「初期脱毛」とは?原因と対策を解説

AGA

AGA治療について調べている段階でなんとも恐ろしい単語を目にする方も多いと思います。

その単語とは「初期脱毛」です。

元々薄毛に悩んでAGA治療を受けようかどうか検討しているのに、さらに治療の初期の段階で髪の毛が抜けるだなんて、なんとも恐ろしい症状です。

しかし、実はAGA治療にはほぼ必ずと言っていいほど付きまとうものであり、避けられないと考えておいた方が良いでしょう。

そんな初期脱毛について今回は一緒に確認していきましょう。

AGA治療の初期に起こる「初期脱毛」とは?

AGA治療の初期に初期脱毛というものが起こります。

髪の毛を生やしたいにも関わらず、むしろ初期段階で髪の毛が抜けてしまうのは矛盾しているようにしか思えませんが、これにはしっかりとしたメカニズムがあり、必要なものであるので解説していきます。

初期脱毛の仕組みには「ヘアサイクル」が関係している

初期脱毛の仕組みには「ヘアサイクル」というものが関係しています。

ヘアサイクルという単語は皆さん聞いたことがあるかもしれませんが、髪の毛には周期があり成長期・休止期・退行期というものが存在します。

これは文字通り髪の毛が成長する期間である「成長期」と、髪の毛の成長が止まる「休止期」、そして髪の毛が抜けるのを待つ期間である「退行期」の3つの期間が存在するということです。

つまり髪の毛が成長するためにはこの「成長期」が非常に大切なのですが、AGAを発症している方は「ジヒドロテストステロン」という悪玉男性ホルモンが成長期を短くしてしまいます。

その結果、成長期が来てもすぐに退行期に移行してしまい、太く長く育つ前に抜け落ちてしまうのです。

以上がヘアサイクルの仕組みとなります。

AGA治療薬の発毛効果が原因となり「初期脱毛」が起こる

ヘアサイクルについて説明しましたが、続いてなぜ「初期脱毛」が起こるのか、について解説していきます。

ジヒドロテストステロンを抑制するのがAGA治療のメインの目的です。ジヒドロテストステロンは男性ホルモンである「テストステロン」と「5α還元酵素」が結びつくことによって発生します。AGA治療ではこの「5α還元酵素」を抑制し、結合を阻止する形でジヒドロテストステロンの発生を防いで薄毛を予防していきます。

上記に合わせて「ミノキシジル」という発毛が期待できる薬も併用する事が多いです。この予防+発毛の2つの治療を行うことで「正常なヘアサイクルへと整えられる」「発毛が促進される」という2点が合わせり、元々あった細くて短い髪の毛が抜け落ち、新しく強い・太い髪の毛が生えてきます。

これが初期脱毛という症状です。

通常、AGA治療を始めて10日~1ヶ月程度で発生し、1~3ヶ月ほど継続すると言われています。

初期脱毛の発生タイミングと継続期間について

発生タイミング:10日から1ヶ月程度
継続期間:3ヶ月間ほど

初期脱毛は先ほども簡単にご紹介したように、10日から1ヶ月程度で発生することが多いです。

そして継続期間ですが、概ね初期脱毛がはじまってから3ヶ月程度とされているので、3ヶ月間ほどは髪の毛が薄くなることも覚悟したうえで治療を始める必要があります。

初期脱毛が起こると同時に副作用として体毛が濃くなったりする方も多いです。

「生えてきてほしいのは髪の毛であって、ムダ毛が生えてくるのは困る」という方もいるかもしれませんが、AGAが治療薬の効果があるという裏返しでもあるので、こちらも我慢強く受け入れるしかないでしょう。

また、AGAクリニックの中にはゴリラクリニックや湘南美容外科のように、医療脱毛を実施しているクリニックも多くあり、その中にはAGA治療を行っている方の場合、医療脱毛を安く実施してくれるクリニックもあります。

「これまでも体毛が気になっていた」という方や「AGA治療の副作用で体毛が濃くなってしまって、処理が面倒くさい」という方は思い切って医療脱毛を受けてしまうのも良いかもしれません。

まれに初期脱毛が発生しない方もいるのですが、これは基本的に細い髪の毛がそこまで存在しないという方や元々抜け毛が多いという方がほとんどで、実感はないものの初期脱毛が発生していることが多いです。

また、初期脱毛が発生しなかったとしても心配する必要はありません。

しかし、「どうしても心配」という方はクリニックに相談してみるのも良いでしょう。

初期脱毛が起きた時の対策について

初期脱毛の対策
  • 基本的に対策は無い
  • 栄養はしっかりと摂取する
  • 頭皮マッサージなどは「無意味」ではない

初期脱毛は基本的にAGA治療の過程において仕方のないことなので、対策方法はあまり無いとしか言えません。

「この薬を合わせて飲むことで初期脱毛を軽減できる」といったものもありませんし、そもそも先ほどもご説明したように、初期脱毛はヘアサイクルを整えるために必要なものなので防ぐことができません。

しかし、可能な限り髪の毛が抜けることを防ぐ対策もないことはありません。

これらの対策を実施したところで「劇的に初期脱毛を軽減できる」ということではありませんが、頭の血行を促進するためにシャワーの際にしっかりと頭皮をもみほぐしてみたり、髪の毛に良いとされるタンパク質やミネラルをしっかりと摂取すること、頭皮マッサージを定期的に行うことなどは決して初期脱毛を防ぐためにマイナスな行動ではないでしょう。

また、髪の毛を作るミネラルの中でも特に大切である亜鉛は牡蠣やレバーから摂取できる成分ではありますが、毎日牡蠣やレバーを食べるのは大変なので、サプリメントなどから摂取しましょう。

初期脱毛は治療が効いている証なのでそのまま継続しよう

何度もご説明しているように、初期脱毛は治療が効いている証です。

ヘアサイクルを整え、成長期を伸ばすことでAGAは改善されます。

ミノキシジル外用による有害事象は必ずしもミノキシジルだけの作用によるとは言えない.一方で,男女ともにミノキシジル外用初期に休止期脱毛がみられることがあり,これが外用中止につながる恐れがあるため,患者への説明が必要である67)

引用:日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」より

ミノキシジルの外用の説明にもこのように記載がありますが、初期脱毛が起こることで治療を途中で止めてしまうという方もいます。

しかし初期脱毛が起こった段階で治療をやめてしまうとAGAはどんどん進行する一方ですし、髪の毛が生えてくることもありません。

むしろ「髪の毛を増やすためにAGA治療を始めたのに、髪の毛がただ減っただけ」ということにもなりかねません。

初期脱毛が起こっている間は元々薄毛が気になってる方にとっては非常に辛い時期ではありますが、ヘアセットを変えて薄毛を隠してみたり、帽子をかぶったりすることで可能な限り目立たないようにし、髪の毛が生えてくるまでの少しの期間、乗り切りましょう。

まとめ

今回はAGA治療の初期に発生する初期脱毛についてご紹介しました。

初期脱毛はAGA治療を受けるほとんどの方に発生することであり、むしろAGA治療の効果が実感できるものではありますが、もともと薄毛に悩んでいる方にとって「さらに髪の毛が抜ける」というのは精神的なダメージが非常に大きいでしょう。

しかし初期脱毛を乗り越え、長い目でAGA治療をしていけば多くの方が発毛を実感できるはずですので、少し大変かもしれませんが乗り越えていきましょう。