【医師が教える】疲れに効く漢方薬4選
漢方に詳しくない方は、漢方が疲れに効くなんてことを考えたことも、聞いたこともないかもしれません。
漢方では、「気」と呼ばれるエネルギーや栄養の不足が心身の疲労の原因と考え、これらを補うことで疲労を解消させることができると考えられています。
今回は疲れに効く漢方薬を4つご紹介します。
漢方薬を上手に使って疲れにくい体に改善していきましょう。
監修医師
ロナロナクリニック院長・医師
三輪 菜つ美
経歴
北里大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院にて研修終了後、1日診察人数平均100名以上の都内クリニックにて内科・皮膚科医として勤務。2019年 3月、“女医が教えるシンプルケア”「ラメラの秘密」を幻冬舎より出版。紀伊国屋、ブックファーストをはじめとする各書店で週間ランキング1位を獲得。講演、TV、ラジオ、雑誌、Webなど幅広く活躍中。2020年 7月より、ロナロナクリニック院長就任。自身が研修医時代に経験した肌荒れから、分子栄養学に基づいた食事療法にて、美肌と体質改善を達成。肌と食事の大切さを痛感し、根本的な解決を目指した診察を日々行っている。
保有資格・所属学会
・抗加齢専門医
・日本医師会認定産業医
・日本皮膚科学会 会員
・日本抗加齢医学会 会員
・日本抗加齢美容医療学会 会員
・国際抗老化再生医療 会員
体力がなく疲れやすい人におすすめの漢方薬
補中益気湯(ホチュウエッキトウ)
疲れを改善し元気を補う代表的な漢方薬。
こんな方に向いています
- 気力、体力、食欲が落ちた
- 動くとすぐ疲れる
- 風邪が長引く
いつもだるくて疲れやすい人に!
病後の体力増強にも◎
胃腸が弱く疲れやすい人におすすめの漢方薬
六君子湯(リックンシトウ)
弱った胃腸を整え疲労・倦怠感を改善します。
こんな方に向いています
- 食欲がわかない
- 胃が痛い
- 胃腸がもたれる・すっきりしない
胃腸が生み出すエネルギーがなくなると疲労や倦怠感につながるよ
食欲も元気もない人におすすめの漢方薬
人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)
滋養強壮作用のある人参を配合。
栄養をすみずみに行き渡らせます。
こんな方に向いています
- 昔より食べられなくなった
- 力が入らない
- 寝ても疲れがとれない
季節の変わり目や寒暖差で体調を崩しやすい人にもおすすめ!
冷え性で疲れやすい人におすすめの漢方薬
当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
血流を促して水分代謝を改善!
巡りをよくして冷えと疲れを解消。
こんな方に向いています
- 貧血気味
- 足腰が冷える
- むくむ
- 生理がよく遅れる
生理痛や更年期障害など女性特有の症状によく使用される漢方薬です
漢方薬ってどうやって飲めばいいの?
当院では、ツムラの医療用漢方薬を処方しています。
飲み方
- 1日2〜3回
- 食前または食間
- 水またはぬるま湯で服用
(水を少し口に含んでから薬を入れると飲みやすいです)
「食間」は食事の2〜3時間後のことだよ!
疲れに効く漢方薬まとめ
- 体力がない人には補中益気湯(ホチュウエッキトウ)
- 胃腸が弱い人には六君子湯(リックンシトウ)
- 食欲も元気もない人に人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)
- 女性特有のお悩みに当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
他の薬も服用している方は相談してね